長文が苦手なお子さまは、案内標識を見落としていませんか?
2026年7月15日
コラムをお読みいただき、ありがとうございます。
未来創造ろんり教室の山本です。
7月に入り、夏休み中に、
これまでの学習の総復習を意識される時期かと思います。
さて、受験を控えるお子さまや中学生のお子さまを持つ保護者の方から、
よくこんなご相談をいただきます。
「長文の内容が頭に入らない」
「文章読解の選択問題で合ったり間違ったりする」
「記述になると何を書けばいいか分からない 」
実は、長文が苦手と感じているお子さまは、
文章に隠された「案内標識」を見落としているかもしれません。
今回は、当教室の塾長である出口汪先生の言葉をもとに、
読解やコミュケーションの鍵となる「指示語」と「接続語」の役割をお伝えします。
■ 文章という「道」を案内する言葉
出口先生は、指示語と接続語について、次のように教えています。
指示語(それ、これなど)は、
前に述べたことをもう一度繰り返すときに使われます。
同じ言葉を何度も繰り返さずに済むため、
文章が読みやすくなるという効果があります。
実は、指示語とそれが指し示す内容は、イコール関係になっているのです。
また、接続語は、文章の道筋を示す『案内標識』のような役割を果たします。
たとえば、『しかし』なら反対の内容へ、『だから』なら結論へ、
『つまり』ならまとめる内容へ、
『なぜなら』なら理由へ、『たとえば』なら具体例へ。
これらに注目すれば、先の展開が自然と予想できるようになり、
複雑な文章も筋道を立てて捉えられるようになるのです。
■ 山本のひとこと
「今学んでいる内容って、本当に受験に役立つのだろうか?」
「論理の大切さは何となく分かるけど、
なかなかテストの点数が上がらないけど大丈夫かしら?」
こんな思いを抱いていませんでしょうか。
中学受験や中学の定期試験で出される文章問題に苦戦している子どもの姿を見ると、何かフォローをしたいと思っても、
どうフォローすればいいか分からなくなる時があるかと思います。
本人が問題に取り組むわけですので、結局は本人次第、
というと冷たく聞こえてしまいますが、、、
ここで、私が担当している中学3年生のO君のお話をしたいと思います。
彼は、国語の定期試験で、平均点以下の点数を出すくらい文章読解を苦手としていました。
そんな彼がなんと、この前の期末試験で、平均点以上の高得点を取りました。
ずっと苦手意識を持っていた彼が、なぜこれほど変われたのか。
理由を尋ねると、
「文章の行間に、『つまり』や『だから』を入れながら読むようにした。」と、
力強く答えてくれました。
中学生や高校生が目にするような難解な文章は、
接続語が多く書かれていないので、
内容面から、抽象と具体の流れの変化を読み取ったり、
因果関係が成り立つのか考えたりする必要があります。
彼は、これまで学んできた論理を自分なりにアレンジして、
見事に論理を駆使して、苦手な文章読解を克服したのです。
もちろん彼が成果を出せたことは、教えている身として嬉しく思います。
しかしそれよりも、学んだ論理を自分なりに活用して、
自分の力で成果を出したことで、
自信が付き、彼の雰囲気がガラリと変わった姿に、大きな喜びを感じました。
このエピソードが、文章読解で苦戦しているお子さまの背中を押すきっかけに
なれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
未来創造ろんり教室 教務部長 山本