【解決編】十二支から「なぜ?」を考えよう!
2024年2月2日
たいへんお待たせしました!
今回のコラムは十二支の【解決編】です。
前回の2つの「なぜ?」について
答え合わせをしてみたいと思います。
なぜ昔の人は、12種類で、時の流れを一年ごとに分けたのでしょうか。
そもそも十二支とは、古代中国で発明されたものでした。
起源は、最も尊貴な星とされていた木星の動きとされています。
木星は天を約12年かけて一周します。
そこで古代中国人は、木星の周期を12に分割し、
1年という単位を定めたと言われています。
12区分された各年を覚えやすくするため、
当時の中国で家畜化されていた
ウシ、ウマ、ヒツジ、トリ、イヌ、イノシシ、
家の周りでよく見かける
ネズミ、トラ、サル、ウサギ、ヘビが採用されました。
合計11種類の動物がそろいました。
あと一種類の”生き物”が残っていますね。
それでは、2つ目の「なぜ?」の答え合わせにいきましょう。
なぜ、十二支の中でリュウだけ想像上の生き物なのでしょうか。
11種類の動物は、古代中国の人々にとって、馴染みのあるものでした。
しかし、リュウは実在しない動物で、昔の中国人には関係がないように思われます。
リュウと古代中国人にはどのような関係があるのでしょうか。
実は、古代中国では、リュウが度々目撃されていたそうです。
当時の中国の知識人が目撃者の証言を記録し、リュウを神聖な生き物と定めました。
それ以来、リュウは今でも、中国で皇帝のシンボルや吉兆のシンボルとして崇められています。
ですので、昔の中国人は、リュウの名前である辰を十二支の一つに加えたわけですね。
中華料理店に行くと、リュウの置物をよく見かけます。
きっと縁起が良いものだからでしょう。
以上、十二支から出てきた2つの「なぜ?」についてお答えしました。
ただこれが本当の答えかは、定かではありません。
なぜなら、今から何千年も前のお話だからです。
十二支のように明確な答えがない常識について、
一度「なぜ?」を自分なりに考えることが、
前例が通用しない今の時代を生き抜くうえで大切だと思います。
自分なりの思考の軸を持ち、
明るい未来を創造できるような学びを徳志育舎はお届けして参ります。