“あの方”から学ぶ「徳」と「志」その①
2024年2月16日
今年の7月から皆さんの生活に欠かせない
“あるもの”が変わりますけど、
何が変わると思いますでしょうか?
日本の公用語が日本語から英語に変わることでしょうか。
それとも、プラスチックの使用が禁止されることでしょうか。
もちろんどちらも違いますね。
答えは紙幣です。
欠かせないものとはいっても、
今では多くの方が現金を使わずに、
カード決済やスマホ決済をされているので、
あまり実感が湧きにくいとは思いますが、
今年の7月から
千円札と五千円札、一万円札が変わります。
そこで、今回のコラムでは、
今年の7月から一万円札の顔になる
“あの方”をご紹介したいと思います。
現在の一万円札に描かれている人物は、
「学問のすすめ」を著した福澤諭吉です。
江戸時代末期に生まれ、明治時代に西洋の文化や学術を取り入れ、
明治時代に日本の近代化に貢献された偉人ですよね。
“あの方”は、そんな偉大な福澤諭吉からバトンタッチされた人物です。
皆さんご存じの通り、渋沢栄一です。
渋沢も福澤と同じ江戸時代末期に生まれ、
福澤と共に日本の近代化に貢献した偉人でございます。
江戸時代までの武家社会から、
明治時代に全く新しい近代社会を築き上げ、
我々が今生きている現代社会の基礎を創られた
偉大な功労者です。
皆さんがよくご存じの銀行や、学校、会社の原型
それを創造されたのが、渋沢栄一なのです。
そんな渋沢は、生涯で500以上の会社を創り上げ、
日本経済を発展させた功績から
「日本資本主義の父」と呼ばれています。
このように、渋沢栄一は、
福沢諭吉に匹敵する偉大な人物と
お分かりいただけたかと思います。
武士を頂点とした士農工商の身分制度があった江戸時代。
農家の息子として誕生した男が、
やがて第15代将軍の徳川慶喜のサポート役となり、
明治時代には官僚として日本の財政を管理し、
その後実業家として日本経済を支えました。
どうしたら、このような人生を歩めるのでしょうか。
次のコラムでは、その理由について考えていきたいと思います。