2月の行事に見る「ルーツ」と「法則」 ――恵方の決め方と、日本の誕生を読み解く――
2026年2月8日
今回もコラムを読んでいただきありがとうございます。
さて、2月といえば、豆まきをする「節分」や、
学校や会社がお休みになる「建国記念の日」がありますね。
今回は、これらの行事が「どうやって決まっているのか」というルーツを、
分かりやすく解説していきます。
- 節分の方角(恵方)はどうやって決まる?
2026年の恵方は「南南東」です。
毎年変わるこの方角、実は適当に選ばれているわけではありません。
これまでのコラムでも紹介してきた「十干(じっかん)」が、ここでも大活躍します。
恵方とは、その年の福を司る神様「歳徳神(としとくじん)」がいる方角のことです。
この神様がいる場所は、その年の十干によって、次の4つのパターンのどれかに決まっています。
- 甲・己の年 → 東北東
- 乙・庚の年 → 西南西
- 丙・辛・戊・癸の年 → 南南東
- 丁・壬の年 → 北北西

2026年は「丙午(ひのえうま)」の年です。
十干が「丙(ひのえ)」なので、
ルールに従って「南南東」が恵方になるわけです。
「自然界のエネルギーの性質(十干)」が、
私たちがお寿司を食べる方角まで決めているというのは、とても面白い論理だと思いませんか?
- 「建国記念の日」から見る日本の歴史の深さ
次に、2月11日の「建国記念の日」について考えてみましょう。
世界を見渡すと、多くの国が「建国記念日」をお祝いします。
例えば、世界的な超大国であるアメリカ合衆国は、
今年2026年に建国250周年という大きな節目を迎えます。
これだけでも素晴らしい歴史ですが、
日本の「建国記念の日」のルーツを辿ると、また違った驚きがあります。
日本の建国は、今から2600年以上前、
初代天皇である神武天皇(じんむてんのう)が即位した日がルーツとされています。
歴史書である『日本書紀』の記述をもとに、
明治時代に現在のカレンダーに計算し直したのが2月11日です。
アメリカの250年という歴史を「1メートル」の長さに例えるなら、
日本の2600年という歴史は「10メートル以上」の長さになります。
このように数字で対比してみると、日本が世界でも類を見ないほど長く、
一つの国としての形を保ち続けてきた「時間の重み」を感じることができるはずです。
- 共通する「はじまり」の論理
この二つの行事を並べてみると、ある共通点が見えてきます。
- 節分:暦の上での「春(新しい1年)」が始まる前日に、邪気を払う。
- 建国記念の日:日本という国の「歴史」が始まった日を振り返る。
どちらも、「過去に区切りをつけ、新しいはじまりを大切にする」という
人類の知恵が形になったものです。
「なぜこの方角なの?」「なぜこの日が休みなの?」と疑問に思ったとき、
他国と比較したり、裏側にある歴史を調べてみたりすると、
バラバラだった知識が一本の線でつながります。
この「つながりを見つける力」こそ、勉強や日常生活を楽しくするヒントになります。
恵方巻を食べるときや、祝日にゆっくりするとき、
ぜひその壮大な「ルーツ」に思いを馳せてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。