そもそも日本の始まりとは?
2025年2月23日
今回もコラムを読んでいただきありがとうございます。
2月は日本のルーツを考えさせる2つの大切な日があります。11日の「建国記念の日」と23日の「天皇誕生日」です。そもそも、なぜ2月11日が日本の建国の日に当たるのか、ご存知でしょうか。
それは、奈良時代の720年に完成されたと言われる「日本書紀」が由来となっています。「日本書紀」は天皇の命によって編集された日本最初の歴史書です。そこに、“辛酉年(かのととりのとし)の春正月 庚辰朔日(かのえたつのつきたち)”に、初代天皇とされる神武天皇が奈良県にある橿原宮(かしわらのみや)において即位されたと記されています。辛酉年は西暦でいうと紀元前660年で、春正月 庚辰朔日は旧暦の1月1日に当たります。この日を明治政府が新暦の太陽暦に換算して、2月11日と決めたそうです。それ以降、昭和23年(1948年)に「国民の祝日に関する法律」が制定されるまで、2月11日は初代天皇の誕生と日本の始まりを祝う「紀元節」として国民に大事にされてきました。紀元節とはつまり、神武天皇が即位された日を節目に、日本の始まり(紀元)とする考えです。先の大戦後、紀元節は廃止され、代わりに、“建国をしのび、国を愛する心を養う”ことを目的に、「建国記念の日」が国民の祝日となりました。
このように、日本の始まりは天皇であることが分かりましたね。2月23日に誕生日を迎えられた今上天皇は126代目であることを考えると、約2600年以上にもわたって国が存続し続けていることに日本の歴史の重みを感じますよね。一般的には他国から侵略されたり、国内で争いが起きたりして、一国が長い間存続し続けることはとても困難です。しかし、なぜ世界的に小さい島国である日本が、2600年以上にもわたり存続し続けることが出来たのか、不思議に思いませんか?日本人として生まれたからには、その訳を自分なりに考えることが大切なのではないでしょうか。ちなみに私は、和を大事にする精神が代々受け継がれてきたおかげで、世界に類を見ない伝統国家になっているのではないかと思っています。皆さんはどうお考えでしょうか。最後まで読んでいただきありがとうございました。