朗読(本の読み聞かせ)について

2024年12月15日

 今回もコラムを読んでいただきありがとうございます。

 今回は、年少から年長までの幼児クラスを担当されている講師による朗読についてコラムです。これまで数多くの幼児成長に携わってきた講師による視点が盛り込められた内容ですので、ぜひ最後までお読みいただければ幸いです。

 主に幼児や小学一年生を対象としたYクラス(Y1~Y3)では、漢字論理文字と通常のカリキュラムを行った後に、朗読(本の読み聞かせ)をすることがあります。

 4月授業スタートの時点では、「絵本」を中心に読みますが、後半の授業では、絵本ではなく、朗読(読み聞かせ)を行います。朗読(読み聞かせ)を取り入れている理由として、最近はスマホやI Pad等手軽に持ち歩けるツールの普及により、隙間時間があると動画をみているお子さんを多く見受けます。動画は視界からの影響が強く、好きな動画だと集中力も高まっているように思えますが、逆に動画のインパクトが大きく、自ら空想想像する事はしづらい様にも思えます。ですから、あえて、絵(動画)を省き、聞いて空想想像する事を高めて欲しく、朗読を取り入れ始めました。実際、小学校からの国語の授業は、文字を通して物語等をイメージしていくようになります。その導入としても、絵がなくなり、文字から想像していく準備段階のステップとしても考えています。

 朗読に切り替えた当初は、「絵がないのでつまらない」という意見に加え、静かに聞くことが出来なかったり、洋服をさわったり、キョロキョロしたりしていました。さらに、最後の感想もままならず、とにかく、集中力が欠けていました。しかし、回を重ねていくごとに、集中力増していき、そわそわせず、じっと聞ける時間も長くなり、カリキュラムの終わりごろになると、「今日のお話はなに?」と、楽しみに待っている様子も見受けられるようになりました。そして、最後の感想では、きちんと物語を把握し、的を射た質問が出てくるようになり、「こうなったんじゃない」「こうなれば良いね」など、想像力膨らんできています。まだまだ短時間での朗読ではありますが、絵がなくても、聞くことによる想像力という事も増やしていってくれたら良いなと願っています。

 以上、幼児の学びに携わっている講師による朗読大切さについてのコラムでした。最後まで読んでいただきありがとうございました。