ハトの鳴き声はクルックー!?

2024年7月19日

 今回もコラムを読んでいただきありがとうございます。

 あと一週間でパリオリンピックが開催されます。今から130年前、パリ出身のピエール・ド・クーベルタン男爵が現在のオリンピックを創ったとされています。皆さんもご存じの通り、オリンピックは平和祭典です。オリンピックを通じて、世界が今よりも平和になることを願っております。

 さて、平和象徴と言えば、ハトです。なぜハト平和象徴なのか。調べると、その由来は旧約聖書の「創世記」にある「ノアの方舟」の物語に出てくるハトだそうです。この世で最初の人間であるアダムとイブが誕生してから、しばらく時が経て、ノアの時代になると、人間は堕落した生活を送っていました。そんな堕落した人間に怒った神様は、大洪水を引き起こし、そのような人間をこの世から追い払おうとしました。この大洪水が終了したことを知らせたのが、ハトだそうです。その後は、平和な世の中になったそうです。

 ハトがなぜ平和象徴であるか、お分かりいただけましたでしょうか。それでは次に、ハトを漢字にするとになります。なぜ九に鳥で、鳩なのか。出口式みらい学習教室の講師によると、鳩は「クルックー(九るっ九―)」と鳴くので、九という漢字がつくそうです。ぜひ皆さん、公園に行って、ハトの鳴き声を確かめて下さいませ。

 ハトの漢字の由来が分かったでしょうか。では最後に、なぜハトは人に懐く習性があるのでしょうか。公園へ行くと、優しそうなおじさんがお菓子のかけらをハトに与えています。そのかけらを食べたい一心で、そのおじさんに集団で駆け寄ってきます。歴史を調べると、ハトが人に懐く理由として、約1万年前から人によって家畜化されていたことが分かりました。ですので、遺伝的にハトは人間に対して警戒心がないわけですね。

 このように、ハト象徴漢字習性の3つの要素に分解することで、ハトを具体的に理解できるようになります。複雑な構成要素で成り立っている物事を探求する時は、複数の具体的な要素に分けることで、それに対する理解度が高まります。この抽象から具体への頭の使い方に興味がありましたら、ぜひ当塾の夏期講習にご参加くださいませ。

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