夕方のチャイムって何のため?
2024年6月15日
今回もコラムを読んでいただきありがとうございます。
お仕事や日常生活で忙しない日々を送っていると、身近な事に気付かないことが多々ありますよね。休日の夕方、ふと耳に懐かしいメロディーが流れました。よく子供の頃に聞いていた“あのメロディー”です。
“あのメロディー”とは、「夕焼け小焼け」です。今でも夕方になると流れますよね。公園で遊んでいた頃を思い出すと共に、不思議に思うことがありました。それは、東京で流れる時間帯と私の地元で流れる時間帯が違うことでした。東京では17時頃にメロディーが流れますが、私の地元では18時頃に流れていました。疑問に感じたので夕方のチャイムについて調べてみると、面白いことが分かりました。ご存じの方もいらっしゃると思いますが、各自治体によって流れる時間帯が異なるのです。また、流れる曲も異なるのです。一般的には「夕焼け小焼け」が夕方のチャイムとして取り入れられていますが、有名アーティストの地元では、その歌手の代表曲を夕方のチャイムにしているそうです。さらに、夕方にメロディーを流す目的について衝撃の事実が判明しました。私は、外で遊んでいる子供たちに帰宅を知らせるメロディーだとずっと思っていましたが、実は別の目的があります。
それは、防災無線の点検のためです。災害が発生した際、迅速に国民に避難のお知らせを伝えるために、毎日決まった時刻に、スピーカーが正常に作動しているかチェックしているわけですね。ちなみに、季節によって夕方のチャイムを流す時刻を変えている自治体があります。例えば、夏は18時頃にチャイムを流すのに対し、冬は17時頃に流します。その理由は、日が暮れる前に子供を帰宅させる狙いがあるそうです。国民の安全な生活を守る自治体の配慮が見られますね。
夕方のチャイムのように、本来の目的が意外と知られていない事柄があります。例えば、ランドリーに行くと、必ずあの青いビニール袋を見ますよね。スウェーデン発祥の某家具販売店の青い袋です。私も愛用していますが、あの青い袋はランドリー専用のものだと最近まで思っていました。しかし調べてみると、青い袋はランドリー専用ではなく、キャリーバックでの活用が本来の目的だったそうです。ですので、外出時にまとまった荷物を入れるために作られた袋が、いつの間にランドリーの袋として活用されるようになったわけですね。
このように、物事を調べてみると、本来の目的を理解していなかった事が多く出てきます。個々人が自分の解釈で物事の目的を考えてしまうと、きっと世の中はカオスになってしまうでしょう。自分自身がカオスにならないためにも、物事の本来の目的を調べるよう、自分に言い聞かせます。最後まで読んでいただきありがとうございました!